アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」(早川書房

Kindle版を読了。

 

言わずと知れたフィリップ・K・ディックの古典的SF。原作は1968年というからまさしく古典。映画「ブレードランナー」の原作ということは知っていたが、読んでなかったし、映画もたしか観たはずだがハリソン・フォードの顔しか覚えてない。そもそもこの謎なタイトルがずっと気になっていて、ついに読むことにした。

 

なるほど、大戦後汚染され人間も滅び行く地球で、ほとんどいなくなった動物の代わりに精巧な電気仕掛けの動物を飼うバウンティハンターの主人公が、本物の羊を飼うことを夢見ながら仕事に励むうち、人間とアンドロイドの境界に迷いを覚えるという話。タイトルの謎はおおむね解けた。結末はなんとなくよくわからないが。

たしかにこれはその後のSFの多くに影響を与えているだろうな、と納得。今読んでもそんなに古びてないからたいしたものだ。