2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

すごい進化

(鈴木紀之著 中公新書 2017年) この手のタイトルはこのごろ流行りだが、なんだかなぁ、とちょっと引きつつ読んでみたら、中身は進化生物学ど真ん中。それもわりとなじみのある話が多いなと思ったら、著者は私と同じ研究室の出身なのだった。 自然選択によ…

それで寿命は何秒縮む?

(半谷輝己著 すばる舎 2016年) 損失余命、つまりある物質などの毒性によってどのくらい期待寿命が縮むか、という尺度を使って、リスクの相対的な大きさを冷静に考えようよ、という本。以前から、環境の授業では損失余命を紹介して、化学物質汚染によるリス…

幼年期の終わり

(アーサー・C・クラーク著 早川書房) Kindle版を読了。 SFの古典として推薦された。原作は1953年とこれまた古い。 突如宇宙船が到来し、人類は宇宙に唯一の知的生物でないことを知る。力で抑圧するわけではないが世界に目を配り人間同士の対立を阻止する宇…

残念なるカド

この前、春アニメの「正解するカド」がメチャクチャ面白い、と書いた。 12回で終わって、すでに各所でため息と怒号が飛び交っているが、非常に残念な感じで終わった。前半期待させられただけに、後半のがっかり感ははんぱない。 噂では、25回の予定だったの…

ソーラー女子は電気代0円で生活してます!

(フジイチカコ著 カドカワ 2017年) マンガで書かれているので20分で読了したが、また読み直したくなる。 震災後に省エネ生活に慣れて契約アンペア数を次第に下げていき、電気代が安くなるのが楽しくてついには電気の契約を解除した、というマンション一人…