2017-01-01から1年間の記事一覧

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」(早川書房) Kindle版を読了。 言わずと知れたフィリップ・K・ディックの古典的SF。原作は1968年というからまさしく古典。映画「ブレードランナー」の原作ということは知っていたが、読んでなかったし、映画もたしか…

ウォーキング・デッド

アマゾンプライムでシーズン7を見終わってしまい、行き場を失った勢いでシーズン1の最初を見直してみた。 一番最初に出会ったのがモーガンだったとは気づいてなかった。 カールがまだかわいい。グレンも少年。ダリルが雰囲気違う。 7シーズンも続けばそり…

サラリーマン田中K一がゆく

Kindle版を読了。 著者がタカラトミーに勤めてサラリーマンとして体験した日々を描いたマンガ。ギャグはもちろんちりばめているが、きわめてまっとうな「働く大人のマンガ」だ。個性的な同僚たちに囲まれて、苦労しながらも充実した毎日を送っていた様子がよ…

文豪カップ焼きそば

「もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら」(宝島社 2017年) メルカリで衝動的に買って読了。 すごい本だと思う。 文体模写、というのだろうか。あの人が書いたらこんな風になるかも、ということなのだが、どうあがいたってそんな人たちがカップ…

多動力

堀江貴文「多動力」 メルカリで安く買って読了。 べつにホリエモンにあこがれているわけではないが、この人の行動力には感服する。読んでみて心底驚くようなことは何も書かれてなかったが、ふつうの人が無意識に自分で自分を縛っているたくさんの常識や思い…

幼女戦記

Amazonプライムビデオにて。 タイトルからどんなロリコンものかと思ったが、とんでもない。痛快な戦争ものだった。第1次世界大戦の頃のヨーロッパを思わせる舞台で、魔道士などという存在を出しながら魔法の力に頼り過ぎてなくて、たいへん楽しめました。

鉄血のオルフェンズ

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」 録画したまましばらく寝かせてあったのをシーズン1,2と一気に観た。従来のガンダムとはかなり異なる味わい。なかなか感想をまとめられずにいたのだが、しばらく経った今モビルスーツの印象はほとんど残っていなくて…

あの花

「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」 ツタヤのレンタルで。 「鉄血のオルフェンズ」の長井龍雪と岡田麿里の作品と聞いて、まるで違うジャンルだけどどんなものかと観てみた。主人公が引きこもりの話と聞いていたが、それはべつに要点ではないのだ…

僕たちがやりました

Kindle版を全巻読了。 1巻が無料で出ていたので何気なくダウンロードして読み出したら、止まらなくなって全部読んだ。ドラマになって放映中というのは後で知ったが、観てみたくなる。プロモーションとしては効果的だよな。 そこそこ毎日楽しければそれでいい…

ソーラークッカー全国大会

第3回ソーラークッカー全国大会が浜松で開催された。これまで栃木など関東で開催されたときは、遠いのでなにも持って行けなかったが、今回は比較的近場なので車でクッカーを持参することができた。場所は浜松湖畔にある「地球のたまご」という(株)OMソー…

すごい進化

(鈴木紀之著 中公新書 2017年) この手のタイトルはこのごろ流行りだが、なんだかなぁ、とちょっと引きつつ読んでみたら、中身は進化生物学ど真ん中。それもわりとなじみのある話が多いなと思ったら、著者は私と同じ研究室の出身なのだった。 自然選択によ…

それで寿命は何秒縮む?

(半谷輝己著 すばる舎 2016年) 損失余命、つまりある物質などの毒性によってどのくらい期待寿命が縮むか、という尺度を使って、リスクの相対的な大きさを冷静に考えようよ、という本。以前から、環境の授業では損失余命を紹介して、化学物質汚染によるリス…

幼年期の終わり

(アーサー・C・クラーク著 早川書房) Kindle版を読了。 SFの古典として推薦された。原作は1953年とこれまた古い。 突如宇宙船が到来し、人類は宇宙に唯一の知的生物でないことを知る。力で抑圧するわけではないが世界に目を配り人間同士の対立を阻止する宇…

残念なるカド

この前、春アニメの「正解するカド」がメチャクチャ面白い、と書いた。 12回で終わって、すでに各所でため息と怒号が飛び交っているが、非常に残念な感じで終わった。前半期待させられただけに、後半のがっかり感ははんぱない。 噂では、25回の予定だったの…

ソーラー女子は電気代0円で生活してます!

(フジイチカコ著 カドカワ 2017年) マンガで書かれているので20分で読了したが、また読み直したくなる。 震災後に省エネ生活に慣れて契約アンペア数を次第に下げていき、電気代が安くなるのが楽しくてついには電気の契約を解除した、というマンション一人…

キロワットアワー・イズ・マネー

(村上敦著 いしずえ新書 2014年) 大学のドイツ短期研修プログラム「ヨーロッパエコスタディ」でも何度かお世話になっているフライブルク在住の村上敦氏の本。タイトルやカバーのあおりを見ると、自然エネルギーで地方を活性化しましょう!という、わりと気…

彩生館まつり

6月25日、和泉市のリサイクルプラザ彩生館の20周年を記念したイベントに参加した。 「ソーラークッキング お日さまをみんなの力に」 と題して90分弱のお話しをさせてもらった。 あいにく当日は予報から確実に雨ということで、実演は最初からあきらめ、できる…

月は無慈悲な夜の女王

(ロバート・A・ハインライン著 早川書房) Kindle版読了。 読んでおくべきSF傑作のひとつとして推薦されていたので、何気なくKindleで見つけて読んでみた。今調べて驚いたが、1965年に連載されていたという半世紀前の作品なのだな。まさにクラシック。しか…

太陽の簒奪者

(野尻抱介著 早川書房 オリジナルは2002年) Kindle版読了。 冒頭から怒濤の展開で息もつかせなかった。スケールの大きな物語。満足。

ねずみに支配された島

(ウィリアム・ソウルゼンバーグ著 文藝春秋 2014年) 広島大学出張中に読了。 前著「捕食者なき世界」がすばらしく面白かったソウルゼンバーグ。この本も期待に違わず大変面白く一気に読ませてくれた。 世界中の島々で繰り返される、外来動物の侵入と在来鳥…

バイオマス・ニッポン

(小宮山・迫田・松村編著 日刊工業新聞社 2003年) 積ん読解消シリーズ。 今さら、だった。2002年に閣議決定された「バイオマス・ニッポン総合戦略」をわかりやすく解説したもの、という位置づけの本。それから15年経って、その総合戦略がどういう風に進ん…

地球の破綻

(安井至著 日本規格協会 2012年) 積ん読解消シリーズ。 1972年にローマ・クラブが出した「成長の限界」は、その当時にできる未来予測を示し、その展望で衝撃を与えたという。それから40年経ち、状況も変化し、また予測の精度も変化したことで、改めて21世…

ヒトはなぜ病気になるのか

(長谷川眞理子著 ウェッジ 2007年) 積ん読解消シリーズ。 怪しい健康本ではない。もちろん、進化研究界隈の人なら著者名を見ればそんなことはすぐわかるのだが、上の画像を得るため検索したら似たタイトルの怪しい本が山ほど出てきたので念のため。 医学は…

「地球システム」を科学する

(伊勢武史著 ベレ出版 2013年) 読みかけの積ん読解消シリーズ。 「システム」とは、要素同士のつながりを考えて全体を構成したもの。「地球システム」とは、岩石、海洋、大気、生物のつながりを重視する考え方。地球環境問題は、地球をシステムとして考え…

小さな花

庭に咲いた小さく可憐な花。 ラン? でもどうしてここに? 可憐だ… (by 五右衛門)

生き物たちのつづれ織り

(阿形・森 監修 京都大学学術出版会 2012年) 途中まで読んだ後ずっと積ん読になっていたのを、久しぶりに掘り出してようやく読み終えた。 京大理学部の生物研究者たちが、それぞれの研究内容を一般向けに紹介するために書いた本、だと思う。研究だけしてい…

魚はエロい

(瓜生知史著 光文社新書 2016年) 「昆虫はすごい」がヒットしたせいかどうかは知らないが、こういう生き物のちょっと面白い話を紹介する手軽な本がいろいろ出ている。「すごい」ではもう目立たないので「エロい」ときたかと思ったが、基本的に繁殖生態の話…

正解するカド

今期放映中のアニメらしいがAmazon Prime Videoで随時公開されるのでもっぱらそっちで観ている「正解するカド」。 タイトルからしてなんだかわけがわからないし、画は美少年っぽいので、あまり期待せずに見始めたのだけど、これが予想外にぞくぞくするほど面…

火星の人

映画「オデッセイ」の原作。読み出したら面白くって3日で読んでしまった。 火星に一人取り残された主人公がいかに困難を克服して生き延びて地球に帰還を果たすか、という物語。当然大半のシーンが一人きりの状況なので、主人公の感情とか、なにをやろうとし…

アメリカの壁

小松左京の短編集「アメリカの壁」読了。 トランプウォールを予言していたようだ、と一時話題になったので読んでみた。SF作家としてあまりにも有名な作者だが、実際に作品を読んでみたことはこれまでなかった。 タイトルの「アメリカの壁」については、それ…