廃プラ油化装置

YouTube国連大学チャンネルで見つけた、廃プラの油化装置。
家庭用電源で使える卓上装置もある、ってのがすごい。


この会社は株式会社ブレストという。HPによれば、この卓上装置は家庭用100V電源で使えて、ランニングコストが1時間1kW程度。動画の中で装置内の処理温度が出ていたが350から400度あたり(この温度表示は卓上装置ではないかもしれない)。当然の疑問として、油化するのにかかるエネルギー量より産出される油のエネルギー量がプラスになるのかどうかという問題があるが、そのへんの詳細は書かれていない。出てくるのは混合油なので、既存の設備で使うとなれば蒸留精製行程が加わるので、さらにエネルギーがかかるだろう。

とはいえ、とくに途上国でのゴミ問題を解決しつつエネルギー源として利用する道を探るには、かなり有望な技術に違いない。卓上装置程度のものなら、太陽光を大型レンズで集光すれば加熱装置のエネルギー源にならないだろうか。


【追記】
ちょこっとググったところ、酸素を遮断して加熱すれば高分子が切れて低分子化して、固体から液体、液体から気体へと変化する、きわめて単純なプロセスだそうな。液体だけにするのは難しく温度コントロールも微妙。700度以上にすれば気体になるので、それを冷やして油に戻すということだろう。