信頼と安心

中央大学での教授刺殺事件、被害者が同い年ということもあってなんとなく胸がざわつく。場所が大学というだけのことなのだが。
どこの大学でも、たいてい出入りは自由なのでいろんな人間が入ってくる。当然ながら今まででも、盗難とか不審者とかストーカーとか、そういうのはあったわけで、対策をとるとすれば休日の出入り口の施錠とかIDの常時携帯などすることになる。
安全の確保と大学の自由さのことなど考えていたら、山岸俊男氏の「信頼」と「安心」は違うという話を思い出した。だれでも出入りできる自由な大学は「信頼」があり、施錠しIDを常時携帯する大学は「安心」がある。安心な大学に信頼は不要となる。安心の追求は不毛かも知れない。
この話そのものではないが、山岸氏の話を先日「自然科学(生物学I)」でしたところだった。ちょうど今、ほぼ日刊イトイ新聞でも氏の話を連載中。