HUCA・C

ヒューキャックという団体の代表理事らの来訪を受ける。南海電鉄沿線の価値向上と創造を考えておられるということで、2年前にやった「南大阪の歩き方」の報告を見て、つながるものがあると考えられたようだ。なんだかほとんど一方的にお話しをうかがって、こちらはどう役に立てるのかわからなかったが、最後におもしろそうな提案を受けて、少し乗り気になった。
環境問題に具体的にどう取り組むかということを考えて行き着いたひとつの結論は、とにかくまずは自分の身近な地域に何があるかを実際に歩いて再認識する必要があるということ。そのために、これまで何度か学生を連れて近場を歩いたりしてきた。こうした地域観察は、環境問題に限らずいろいろなことの出発点になり、当然町おこしや観光資源の掘り起こしにも使える。ただ、普通に学生を歩かせてもなかなかいい発見ができるとは限らない。そこで、外国人留学生を中心にして彼らの視点で面白いもの美しいものを発見してもらうのである。そこに日本人学生が混じれば、お互いに異なる視点に気づくことになり、教育効果も期待できる。さらに、その外国人留学生達にそれぞれの母国語で旅日記を書いてもらいそれを発信すれば、外国人バックパッカーなどを呼び込む絶好の観光PRになる。外国人の目は、地域の人々に自分たちの持っているものの価値を再認識させてくれるに違いない。