日常の社会学
入試業務の合間の空き時間に読んだ本。
- 作者: ソシオロジスト編集委員会
- 出版社/メーカー: 学文社
- 発売日: 2003/05
- メディア: 単行本
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学生の日常にひそむ「社会学」の入口を、生活の中のシーンに沿ってやさしく解説していく、というコンセプトはとてもいいと思った。こういう導入の仕方は、受験生や1回生に社会学を紹介するのにぴったりだ。ただ、残念ながら各章がそれぞれ分担して書かれているため、執筆者によるかみ砕き具合のばらつきが大きく、面白く読めるところもあれば、すっかり論文調になってしまっているところもある。それぞれの担当者から出た素材を、食べ安く調理し直す執筆者が必要だったのだと思う。むろん、同じ大学(武蔵大学)の教員たちが集まって編集しているのでは、人の文章を書き直すのはなかなか難しいのだろうけど。