吉野の檜製割り箸

生協の食堂が、秋学期から割り箸を奈良県吉野のヒノキ製のものに切り替えた。割り箸の消費に関してはゼミ生なども気にしていて、ひとりが生協に対し質問状を出して竹製やプラスチック製に切り替えないのかと尋ねたところだった。切り替えはそれと関係あったのかなかったのか、なんにしても中国からの輸入品よりは環境への影響の面でも健康面でもリスクは小さくなるだろう。

難しいのはここからだな。衰退している国内林業を少しでも活性化させるため国産割り箸を使おう、という生協の主張もわかる。間伐材や端材から作っているということなので森林破壊にはまず関与しない。しかし、わずか30分以内に使い捨てられてしまうものを「産業を支えるため」と肯定していていいのか。どうアプローチすればなっとくできる答えにたどりつけるのか、よく考えてみないと。「割り箸削減運動」に協力したいという学生が現れていたので、今後の活動の基盤があやふやでは困る。