08ゼミ応募状況

2008年度演習(3回生)の第一次募集が締め切られ、調査書が届いた。全部で27名。うち3名は事前のコンタクトもなく面接にも来ていないので落とすとして、残りは24名。事前面接に来た者のうち数名は他に行ったらしい。定員ぎりぎりのちょうどいい数になった。
応募状況(締め切り日15時時点)を見ると、比較的少数のゼミに多くの学生が集中していることがわかる。定員を遙かに超える応募が集まるゼミがいくつかある一方で、応募者ゼロというゼミが相当数ある(最終結果はわからないが)。こうしたゼミに根本的に問題があるということは考えられないが、多くの学生がもとめているものとそのゼミに用意されている内容のあいだに距離があることは推察できる。
多くの例外があることは承知しつつおおざっぱに言えば、ウチの大学のほとんどの学生はゼミで学問をしようなどとは思っていないだろう。狭い領域の学術的な知識を深く学ぶことなど望んでいない。それより、調べたりまとめたり議論したりプレゼンしたりといった過程で、社会に出てからも役に立つかも知れないことを身につけ、仲のいい友人を作り、その上でこの先の人生を考えるのに参考になるようなものの考え方やアプローチの仕方、行動のきっかけなんかを見つけられたら、と思っているのではないか、というのが私の感触だ。教員の専門分野はあくまで材料であって、それを学ぶのは目的ではない、と私は割り切っている。それでいいのかどうかは別の話だが。