内蒙古緑化ツアー4

雨が降っている。砂漠の近くのはずなのだが雨。ここはもともと年平均400mm程度の雨が降るステップ気候なのだ。それが人の過放牧・過開墾により砂漠化している。だから植林する意味がある。しかし雨では植林できない。
朝食から中華。とうもろこし粥にゆで卵、餃子等。みんな元気なく、腹を下している者も。そろそろ連続中華攻撃が効いてきている様子。
結局雨止まず、午前は会議室でNPO緑化ネットワークの講義を受ける。事前学習で知っている話も多いが、現地の農家の生活の実態などは他ではなかなかわからない。年収の少なさ。冬の生活の困難。土地は国からの借り物だから持続的な使用を考えない。植林では解決できない問題に圧倒される。
昼食も中華。麻婆豆腐、餃子など。うまい。
午後、雨が小降りなので砂漠ウォッチに出る。瓦房牧場事務所から三輪トラックの荷台に分乗して15分、さらに歩いて30分、急に砂漠らしい砂漠の風景に出会う(たぶんこのへん)。そこまではけっこう緑があったのに、急に現れた砂丘。砂丘の尾根に上って記念撮影などしているうちに雨が本降りになる。カッパを着ていても、びしょぬれ、どろどろ。デジカメを浸水させて動かなくしてしまう者も。
ほうほうの体でホテルに帰るが、お湯はまだでない。「もう中国いやや!」の声も聞こえたが、近所の銭湯に行って機嫌が直った模様。濡れてドロドロのズボンや靴を明日からどうしようかと悩んでいたが、学生は近所のクリーニング屋を探して持っていったり、なかなか積極的かつ機動的。見習わねば。
夕食は、通遼の民族大学で日本語を学ぶ学生6人と指導されている日本人1人を加え、緑化ネットワークのスタッフとともにモンゴル式歓迎会となる(料理は中華)。歌とお囃子を受けながら、30度超の白酒(パイチュウ)を湯飲み一杯くらい一気飲みしていく。飲めない学生にはスタッフが気を利かせて少量にしてくれるが、大半のメンバーはしっかり飲み干していた。隊長としては飲まないわけにもいかず、飲み干して猛然と酔い、食後すぐ眠る。しかし学生達は民族大生と深夜まで交流を続けたという。カンヂカ泊。(後日up)