地理的モザイク

Geographic Mosaic of Coevolution
The Geographic Mosaic of Coevolution
John N. Thompson, Univ. Chicago Press, 2005

J.N.トンプソンの最新刊。久しぶりに洋書を買った気がする。
彼は、1982年にInteraction and Coevolution、1994年にThe Coevolutionary Processを書いていて、これがそのシリーズの3冊目。はっきりとしたテーマを持って着々と仕事を進め、定期的に成果をまとめて本にしていっている。その着実さ、堅実さに脱帽。
彼の言う「共進化の地理的モザイク」説は、もともとその主張することがよく理解できなかったところがありあまり注目していなかったのだけど、ツバキとツバキシギゾウムシの共進化などでその実像がよくわかってきた。地理的にモザイクである、というそのことから、その先をどう進めていくのか、そのへんを読み取りたい。