さよなら、シリアルキラー
殺人者たちの王 〈さよなら、シリアルキラー〉 (創元推理文庫)
- 作者: バリー・ライガ
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2015/11/12
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (1件) を見る
ラスト・ウィンター・マーダー 〈さよなら、シリアルキラー〉 (創元推理文庫)
- 作者: バリー・ライガ
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2016/05/12
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (1件) を見る
Kindle版を読了。
たぶんasahi.comのオススメかなにかに載っていたのだと思う。タイトルからしてちょっと軽めの青少年向けサスペンスものかな、と警戒しつつ、ひまつぶしの一冊に選んだ。読み始めてみると、なるほど主人公はティーンエージャーで、ちょっと抜けてるけど人のいい相棒と、セクシーで勇敢なガールフレンドとともに謎を追う、という設定はいかにもありがち。けれど、起きる犯罪は深刻でグロく、稀代のシリアルキラーを父親に持つ主人公をめぐる事態は急速に黒く重くなっていく。1冊目の終盤から身を乗り出すように引き込まれ、2冊目、3冊目は怒濤の一気読みだった。思った以上の満足感。日本語タイトルが軽すぎるんじゃないだろうか。
オービタル・クラウド
Kindle版を読了。
前に「Gene Mapper」という作品を読んだ作者。前のは遺伝子操作技術の話だったが、今回は衛星軌道上に展開される新型衛星技術の話。高度な技能を持ちながらありふれた日常に埋没していた日本人主人公が、ひょんなことから国境を越えた陰謀に巻き込まれ大活躍するストーリー展開に、情報技術、宇宙技術、国際諜報戦に軍事アクションまでちりばめられてわくわくさせられる。トム・クランシーの「レッドオクトーバーを追え」を初めて読んだときの興奮を思い出した。
グレート・ドライバー/グレイテスト・レース
F1 グレート・ドライバー/グレイテスト・レース(HOW IT WAS) DVD版
- 出版社/メーカー: ユーロピクチャーズ
- 発売日: 2016/12/10
- メディア: DVD
- この商品を含むブログを見る
セナ・プロ世代のF1ファンにおなじみのドライバーたちが、それぞれもっとも印象に残るレースを一つ選んで語る。ラウダ、プロスト、マンセル、アレジ、ベルガー、ヴィルヌーブ、ハーバート、クルサード、アロンソ、バトンという顔ぶれ。当然、語れないセナやシューマッハは出てこない。
プロストがすっかり老け顔になっているのにちょっとショック。
小さな池のミステリー season 2
今年4月、庭の小さな池で突然多数の銀杏の実が発見されたことを書いた(→こちら)。
それから8ヶ月。
新たな展開があった。
12月4日、いつものように池をのぞき込むと、
なにやらオレンジ色の太さ1センチ長さ10センチほどの棒状のものが水面から立ち上がっているのが見えた。
なにかへんなキノコだろうか、とスコップでつっついてみたが、わりと硬く崩れない。
引き上げてコンクリートの上で切ってみたが、中までオレンジ色でかなり弾力がある。
別の場所の水中にも横たわっているのが見えた。
その姿に、ハタと気がついた。
これはウンコだ
オレンジ色の、硬いウンコだ。
(だから今回、写真はやめた)
しかし、水中にあったにもかかわらず、まったく崩れもせず形を保ったまますくい上げることができた。
ただのウンコではない。
しかも、
崩してよくよく細部を観察してみると、
オレンジ色の正体はどうやら銀杏の果肉のようだ。
少し前まで近くの緑地帯のイチョウの木には銀杏が鈴なりになっていた。
あの臭い果肉。
どうやらあれが固まりになって排出されたものらしい。
ただし銀杏の種子はひとつも含まれていない。
突然、4月の第1ミステリー、銀杏の実(種子)出現の怪と話がつながった。
何者かが、
秋に公園で実ったイチョウの実をたらふく喰い、
うちの池で果肉部分をまとめて排泄。
硬い種子を腹に貯めたまま越冬し、
春になってまたうちの池で種子をまとめて排泄。
順序は逆だが、そういうこととしか思えない。
果肉も種子も排出してしまってはまったく栄養を摂れてないと思うんだが
いいのだろうか。
水洗トイレをお好みのようだが、普段も利用しているのだろうか。
それとも銀杏に関してだけうちの池を利用しているのか。
何者なのか。
ネットで調べると、タヌキとかアライグマとかハクビシンとかが銀杏を食べるという記述がひっかかるが、害獣駆除業者の写真を見ると、糞はもっと適当に散乱している。
今回のような“出し分け”や“高硬度ウンコ”をうかがわせるものは見当たらない。
謎だ。
今後の展開に期待したい。
アイアムアヒーロー
レンタルにて。
ゾンビものというのはだいたいに展開が決まっている。これもお約束的なところをきっちりと入れつつ、グロ描写などちゃんとしてるしご都合主義でなく、けっこう見ごたえがあった。
原作は最初のほうしか読んでいないのでこの後どうなるのか知らないが、続編も期待できるかな。