私のゴミ

ドイツ出張中に読んだ本。
追跡!私の「ごみ」―捨てられたモノはどこへ行くのか?
エリザベス・ロイト著
追跡!私の「ごみ」―捨てられたモノはどこへ行くのか?
 (日本放送出版協会 2009/05)

ニューヨーク市を中心に、アメリカのゴミ事情を体当たりで取材したもの。自分の家庭から出るあらゆるゴミについて、飽くなき探求心をもって、実際にゴミを収集する人々に寄り添うところからはじめて、闇の奥まで迫ろうとしたルポ。閉鎖的で取材を拒む業界に対しては手の届かないところもあるものの、統計や公式発表に頼るのでなく、突撃取材で自分の目でたしかめ多くの人のことばを直接拾おうとする著者の姿勢が好ましいし、読み物としてすばらしくおもしろい。アメリカのゴミ事情に関しては今までほとんど知らなかっただけに、いろいろと参考になる。最後近くで、個人がリサイクルすることにどこまで意味があるのかと悩む姿も、親しみを感じさせる。




サステイナビリティ学への挑戦 (岩波科学ライブラリー)
小宮山宏
サステイナビリティ学への挑戦 (岩波科学ライブラリー)
 (2007/11)

サステイナビリティ学を提唱する著者ら東大グループによる小論集。まぁ、もっともな内容なのだけどまだまだ机上の空論というか、それでどうするの、という印象しか残らない。東大で行われてきたというサステイナビリティ教育のプログラムは、ちょうど去年の国際ワークキャンプ大阪によく似ているように思えた。