とよっぴー

リサイクルプラザ
伊丹空港の南端すぐそばの所にある豊中市「緑と食品のリサイクルプラザ」を見学させてもらってきた。市内の街路樹の剪定枝のチップと、市内の小学校の給食センターから出る生ゴミと学校から戻る残飯を混ぜて、堆肥を製造している施設だ。市の広報で以前から気になっていたのだけど、やっと見に行くことができた。
想像よりはるかに大規模なプラントではあったが、やっていることは小規模の堆肥づくりと基本的に変わりはない。チップと生ゴミを1.25:1の比率で混ぜて、水分60%にして、適温で発酵させる。最初はよくコントロールされた条件下で発酵を一気に進め、あとはじっくりと3ヶ月熟成させる。山積みになった熟成中の堆肥は、発酵熱で60-70度になっていて、中からは湯気が出ていた。
こうして作られた特製堆肥「とよっぴー」は、市民に頒布されるほか、花いっぱい運動や契約農家の農地に使われて、そこで育った野菜を学校給食で使うという取り組みがなされている。こうした取り組みの中心になっているのは、市民団体であるとよなか市民環境会議だ。市民から始まった取り組みが市の事業として推進されている好例として高く評価されているという。堆肥の山
とはいえ、経費はかなりかかるが利益などでるわけもなく、また給食のない期間は稼働しないという効率の悪さもある。なにかもっともっといい形にならないか考えたくなる、実りのある見学だった。