さよなら、シリアルキラー

 

 

さよなら、シリアルキラー (創元推理文庫)

さよなら、シリアルキラー (創元推理文庫)

 

 

 

 Kindle版を読了。

たぶんasahi.comのオススメかなにかに載っていたのだと思う。タイトルからしてちょっと軽めの青少年向けサスペンスものかな、と警戒しつつ、ひまつぶしの一冊に選んだ。読み始めてみると、なるほど主人公はティーンエージャーで、ちょっと抜けてるけど人のいい相棒と、セクシーで勇敢なガールフレンドとともに謎を追う、という設定はいかにもありがち。けれど、起きる犯罪は深刻でグロく、稀代のシリアルキラー父親に持つ主人公をめぐる事態は急速に黒く重くなっていく。1冊目の終盤から身を乗り出すように引き込まれ、2冊目、3冊目は怒濤の一気読みだった。思った以上の満足感。日本語タイトルが軽すぎるんじゃないだろうか。