内モンゴル5日目

もう5日目。連日の暴食がたたって胃をやられた。毎食満腹過ぎまで食べるからだ。もう若くはないとあらためて思う。ちょっと気分も悪くて一時は休むことも考えたが、なんとか起きて出発できた。なにしろ、今日は以前自分たちの手で植えた森を見に行って手入れするのだから、そうそう休むわけにはいかない。


除草と枝打ちの作業をしたのは、2008年に着手した「桃山学院大学の森」である。このときの緑化隊は総勢37名ほどいた大部隊で、ユニークな連中もいてよく記憶に残っている。そのときに植樹した場所がどうなっているか、それを見るのが楽しみだった。比較のために写真も持参している。


さて、現場に到達するまでにすでに驚いていた。現場までの道が、多くの灌木にはさまれて見通せない状態だった。前はこんなことはなかった。ずいぶんと緑が多くなっている。
そして、2008年の森である。

松の木がずいぶん育って、整然と並んでいる。

この場所は、つい6年前にはこんな状態だった。↓


最初の数年のうちは成長がゆっくりで、2010年に見たときもほとんど変化がないくらいの印象だったのだが、6年の歳月は大きく松を生長させた。ここまで大きくなればもう草にも負けないで元気に育つだろう。たくましい成長ぶりに感無量だった。

この松の下枝を剪定するのが午後の作業。午前は、同じく2008年に植えたニレの木の周りの草を除草する作業。ニレの木の方は松より成長が遅く、まだかなり小さいものもあって、除草が欠かせない。立派なニレの森になるには何十年かかかるだろう。


こうして、先輩が植えた木の世話を、何年も経ってから後輩がしにやってくる。その過程を目にできることは、ほんとうに幸せだ。