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赤バス路線の廃止

大阪市内を走る赤バスの赤字路線が大幅に廃止されるという。
定額100円で乗れる便利な小型バスなのだが、多くの路線で赤字が累積しているらしい。だから廃止するということだ。

公共交通を、採算が取れないから廃止する、というのは愚かなことだ。たしかに運賃収入だけで採算をとろうとすれば、よほどの人気路線でない限り難しいだろう。不便なところほど利用者は少なく採算はとりにくい。当たり前である。

しかし、公共交通がなくなれば何が起こるか考えてほしい。多くの場合、他の手段がなければ自家用車を使うことになる。街の中心部に向かう車が増える。渋滞が増え、駐車車両が増え、排ガスが増える。街にとってマイナスになる。

つまり公共交通は、存在することによってこうしたマイナスを軽減し、街を快適にして活性化するという利益を生み出している可能性がある。利益は運賃だけではないのだ。それを勘定に入れずに赤字だダメだというのは間違いである。

エコスタディでドイツのフライブルクに行ったとき、地域定期券があれば近郊列車もバスも路面電車も全部乗り放題ということに感動した。街の中心に車を来させないようにする政策の一環だ。公共交通それ自身で黒字になっているとは思えない。だが街の活性化策としては黒字だろう。赤バスの廃止は、目の前の金勘定だけを考えて、脱車社会に逆行するものだと思う。