低炭素社会に向けた12の方策

低炭素社会に向けた12の方策
低炭素社会に向けた12の方策

藤野 純一, 岩渕 裕子, 榎原 友樹 編著、日刊工業新聞社 2009年



2007年に発表された「2050日本低炭素社会シナリオ:温室効果ガス70%削減可能性検討」報告書の内容をうけて、どうやってその低炭素社会に日本を導くのかという具体的な方策を、プロジェクト参加者がまとめた本。バックキャスティングという方法を使い、2050年のあるべき社会の姿をまず描いて、それを実現させるのに障壁となるものを抽出し、その障壁をどうやって取り除くかを考え、さらに取り除く障壁となるものを見つけて、すると今なにをすべきなのか、というふうに描いている。

12の方策
1. 快適さを逃さない住まいとオフィス
2. トップランナー機器をレンタルする暮らし
3. 安心でおいしい旬産旬消型農業
4. 森林と共生できる暮らし
5. 人と地球に責任を持つ産業・ビジネス
6. 滑らかで無駄のないロジスティクス
7. 歩いて暮らせる街づくり
8. カーボンミニマム系統電力
9. 太陽と風の地産地消
10. 次世代エネルギー供給
11. 「見える化」で賢い選択
12. 低炭素社会の担い手づくり

どれも驚くような方策ではない。すべてを確実に広く実施すれば、70%削減は可能だという。そう考えれば、希望は持てる。


この中で一番難しそうだなと思ったのは「歩いて暮らせる街づくり」だと思った。勤務地の近くに住めたらそれだけで私の環境負荷はずいぶん下がるのだが、いろいろ事情があるのでねぇ。