空調服

青空メーリングリストで紹介された「空調服」を、物欲のおもむくままに購入した。株式会社空調服のP-500Nというポリエステル製の長袖作業着。BoldBoulder2005-07-18

空調服というのは、ようするに服の背面下部左右に電池で動く小型ファンがついていて、服の中に風を送り込んで汗を蒸発させて気化熱を奪い、涼しく過ごせるようにするものだ。単純な発想だが、これがなかなかほんとうに涼しい。どれくらい涼しいかというと、Tシャツ短パンでパソコンの前に座ってひたいににじんでくる汗をときおりタオルでぬぐっているような暑い夏の日に、この空調服を着ると「んー、これ着てる方が涼しいかも」というくらい涼しいのだ。ポリの長袖の作業着を着ているのに、だよ。腕の素肌にはりつくポリエステルの感じがちょっといやなので、長袖のTシャツに着替えてもいいかもしれない。取り込まれた空気が首筋や袖口から吹き出してくるので、体だけでなく頭も涼しくしてくれる。

想像してもらうなら、至近距離で扇風機の風を直接受けている感じといえる。体も頭もけっこう風を受け続けるので、それにともなう疲労感も似ているかもしれない。それなら扇風機を買った方が安いんじゃないかといわれればちょっと微妙だが、服の内部をまんべんなく冷やしてくれるそのきめ細かさは、扇風機では得られないんじゃないかと思いたい。それにあちこち移動しても関係ないしね。

とりあえず、真夏でも長袖の作業着を着ていなければならない職場にお勤めの方なら、一考の価値はあるんじゃないだろうか。広い空間をギンギンに冷やさなくても、快適に作業ができるだろうと思う。ただ日常的に使用するとなるとネックになるのが電池だろう。単3ニッケル水素充電池4本で約5時間というのでは、1日分ももたないのでは。バッテリー増量モデルとかAC電源併用モデルとか、屋外作業用に太陽電池付きモデルとか、電源関係でもう一段の工夫がほしいところ。