バッタを倒しにアフリカへ

バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)

Kindle版を読了。

ニコニコ学会βの「むしむし生放送」でこの人のことは知ったのだが、名前も装束もインパクトありすぎ。その変な人が、アフリカまで行ってどんな苦労をしてきたのかと思って読んでみた。

ただの変な人ではなかった。すごい研究者である。研究内容についてはほとんど書かれていないので研究能力そのものについてはわからないが、興味の追求から飛び込んでいく行動力と、苦難に遭ってもへこたれず道を切り開く突破力が並大抵ではない。この表紙のような奇抜な表現も、冷静な作戦に基づいた大胆なセルフプロデュースであり、研究者として生き延びるための工夫である。比較して過去の自分の軟弱さが本当に恥ずかしくなる。

こういう研究者がちゃんと研究を続けられる世界であってほしいと思う。