生き物たちのつづれ織り
(阿形・森 監修 京都大学学術出版会 2012年)
途中まで読んだ後ずっと積ん読になっていたのを、久しぶりに掘り出してようやく読み終えた。
京大理学部の生物研究者たちが、それぞれの研究内容を一般向けに紹介するために書いた本、だと思う。研究だけしていないで、その成果や意義や面白さを、ちゃんと一般の人に知らせないと、という最近の流れによるものなのだろう。
だがなぁ、これはどうにも中途半端に感じた。一人ひとりの書けるページ数が限られているのに、その分野の背景から最先端までをわかりやすく説明するというのはそもそも無理なのだ。書いた人によって上手下手はあるが、ほとんどの場合かなり難しくて理解が追いつかない。これで一般の人がわかると思っているのならとんでもない、というレベルの話が多かった。
下巻も買ってあるはずなのだが、あまり読みたくないな。