赤いペガサス

 

 

その昔まだ学生の頃、F1に中嶋悟がフル出場するようになった年に、研究室の先輩が貸してくれたマンガがこれだった。夢中になって読んですっかりF1ファンになり、それ以来ずっとレース放送を観るようになった。Kindleストアで見つけてあまりの懐かしさに思わずまとめ買いした。

 

主人公の赤馬研はもちろん架空だが、マリオ・アンドレッティニキ・ラウダその他歴史上の有名人が実名で登場していた。たぶん最初に読んだ頃はそういう名前も知らずにいたのだと思う。6輪ティレルとか、資料映像でよく出てくるような昔のF1カーも登場。安全策も少ない時代だったのだろう、事故るとすぐ炎上するし、ドライバーがよく死ぬ。

 

少し驚いたのは、六田登の「F」と展開が似ている部分がけっこうあること(もちろん「F」が「赤いペガサス」に似ているんだが)。主人公の名前も赤木軍馬ということで似ているし。まぁ、F1といえばフェラーリの赤い跳ね馬ははずせないシンボルだし、グランプリを通じて起きるストーリー展開なんてのは、似通ってくるものなのかも知れないが。

 

最初はちょっと絵などが古くさい気がしたが、ひきこまれて一気読みしたのだった。