熟成腐葉土

2013年の秋にゼミの3回生が仕込んだ腐葉土
キャンパスで発生する落ち葉をキャンパスで循環させようという考えで取り組んでいる。

上が2013年11月、仕込んだ直後の状態。
下が今日、2015年1月の状態。

ずいぶんかさが減っている。

掘り返してみると、カナブンの幼虫は次から次へと出てくるし、
カブトムシの幼虫も出てきた。

この枠ひとつでいったいどれだけの幼虫がいることだろうか。
途中で一度も手を入れずに放置しておいたことが、虫にとってよかったのだろう。
なにしろこの場所は夏になると蚊の楽園と化すので、とても入れなかったのだ。


それにしても驚くのは、落葉が腐葉土になっていくその間に、多数の木の芽生えが根を張っていることだ。カバーしていなかったので種子が入り放題だったのだろう。「土」として機能しだしたのはせいぜい半年くらいだと思うのだが、掘り返すのが難しいくらいに根が張り巡らされている。腐葉土を作っているのか、苗床を作ったのかわからない。過去の経験から言うと、たぶん地下から上がってきている根もあるだろう。樹木の生長はたくましい。


この秋は新たな落ち葉を仕込むことができなかった。忙しくてつい手配し損ねたというのもあるし、集められた落葉を卒業生が引き取ってくれたということもある。さて、どう展開したものか。