就活と大学

学部主催の公開シンポジウムが無事終了した。
広い会場を押さえたので、はたしてどれだけ人が来てくれるものかと心配したが、けっこう入ったのでまずは一安心。

企画をし、準備をし、いろいろ手配して、壇上でのプレゼンも用意した学生たちに、まずはご苦労様といいたい。
学生の出番が少なかったのがちょっと残念だった。時間がたりなかった。タイムキーパーが必要だった。


大学の学業成績がなぜ就活で生かされないか、というのが議論の中心に。
企業がたずねないから、学生が勉強を頑張らない。
なぜたずねないかというと、大学の成績は信頼できないから。



大学の成績評価が信頼できない、という情報はどこから得られたものだろうか。
人事担当者が、自分たちの大学時代に勉強しなくても単位が取れたことにもとづいているなら、そんなものは根拠にならないと思う。ただ、その経験を補強する数々の伝聞がそれを事実にしているのだろうか。


私個人の成績評価を振り返ってみると、たしかに目標レベルに達していなくてもC評価をつける場合はある。しかし、SやAは、ちゃんと目標に達している者にしか出していないつもりだ。
他の教員もそうであれば、成績表にSやAが多いことは教える側の期待に応えた証しだ。それが外から全く評価されないとすれば、たいへんに残念だ。

成績優秀な学生には、胸を張ってアピールしてもらいたいものだ。その成績を得るためにどれだけ努力したかはきっと伝わると信じたい。


シンポ終了後、月とチャペルとクリスマスツリー。