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生物多様性まんだら

生物多様性まんだらカードゲーム」というのが、制作した日本環境教育フォーラムのサイトに公開されている。カードゲームを使って生物多様性についての理解を深めよう、という環境教育のための教材である。ゼミでは、「環境教育を考える」をテーマにしながらこれまでなんとなくいろいろなことをやってきたが、こうしたゲーム型の教材を試しつつ,より効果的な方法を開発するのがひとつの方向性かなと思うようになり、このまんだらゲームを試してみることにした。

しかし最初に使い方マニュアルを読んだとき、どうもこれはおもしろくないかもしれない、と思った。ゲームといっても対戦するわけでもなく,得点を競うわけでもなく、むしろグループワークの材料なのだ。さまざまな絵の描かれたカードを組み合わせてストーリーを組み立てるのがワークの内容。あまり期待せずに今日の3年ゼミでやってみた。


ところが案に相違してずいぶん盛り上がった。ウォームアップから驚くほど多様なストーリーが語られることになった。本番に入っても発想はそれぞれにユニークで、まさに多様性の具現化であった。意外な展開だった。


ただし、最後に簡単に振り返りをすると、自分たちの暮らしと生物たちとのつながりや生物多様性についてなにか感じるところがあったかという問いには否定的だった。ストーリーを作るということで、ちょうど大喜利のようにとにかくうまくおもしろい話を考えることに集中して、制作側が意図する生物のつながりを考えることにはならなかったようだ。


そのへんを意図されたとおりに導くのはファシリテーターの腕なのかも知れないが、そうするとあるべきつながりはかなり限定的になって、模範的な「解答」を探すことになり、その分おもしろさは減るだろうと思われる。ゲームでなにかを学ばせようというと、その辺が難しいところだろう。しかしグループワークの素材としてはおもしろい発見だった。