エコスタディ7日目

研修最終日は、フライブルクのエネルギー政策について。といってもすでにかなりの部分は他でも聞いてきた話ではあるが。

フライブルクは、1970年代に近くに原発建設計画が持ち上がったときから、その反対運動をきっかけにして環境都市への道を歩み始めた。再生可能エネルギーを産業として根付かせるため、技術者を養成し、ソーラーやコジェネ設備の設置や地域の建物の断熱改修などを促進。そこにお金がかけられるように銀行に融資を働きかける。なにより大切なのは市民の参加。市民が組合を作り共同出資をして発電設備を作る。こうして、現在の環境都市ができた、という話をまずカフェでレクチャーされる。


それから、有名なエコホテル「ヴィクトリア」を見学。太陽光発電太陽熱温水器、太陽熱冷房(!)、木質ペレットによる暖房と給湯、地下水による冷熱利用、などなど、今となっては必ずしもそれほど目を見張るものではないが、こうした取り組みで名をはせる四つ星ホテルである。
今回知って一番うれしかったのは、太陽熱で冷房が出来る装置があるということ。今はまだ値段が高いが、技術的には成熟しているということ。これは日本で普及すべきものだろう。


午後はヴォーバンへ。エコなだけでなく、老若男女が快適に暮らせて、しかも経済的な町。車がなくても便利に暮らせる町。どこに住みたいかという視点で歩き回った。


夜は、この3日間ずっと振り返りが出来てなかったので、長めのミーティング。思っている以上にいろいろな刺激を受けたようで,ひと安心。その刺激を次の行動につなげてくれればと思う。