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2030年のエネルギー

 2030年にむけた日本のエネルギー政策を国民的議論で決めるということで、国家戦略室では3つのシナリオ(2030年時点で原発をゼロ%、15%、20~25%)を提示して、どれを選ぶかについてパブリックコメントを募集している(→こちら)。締切は8月12日。戦略室にどの程度やる気があるのか、あるいはやれるのかは知らないが、ここらでひとつはっきりと自分の意見も出しておくべきかと思い、先ほど意見を送信した。せっかくなので、ここにも掲載しておく。

【意見の概要(100 字以内)】
 3つの選択肢のうち、「ゼロシナリオ」を支持します。原子力発電は、処理困難な放射性廃棄物を生み出し、その処理の負担を未来世代に先送りしている点において、これ以上使用すべき技術ではありません。

【意見及び理由】
3つの選択肢のうち、「ゼロシナリオ」を支持します。原子力発電は、事故を起こそうが起こすまいが、処理困難な放射性廃棄物を生み出すという点において使用すべき技術ではありません。発電開始から40年経ってもまだ、放射性廃棄物の安全で完全な廃棄の目処さえ立っていない現実をふまえれば、この事態を続けることは合理的なこととは考えられません。
 原子力に頼って生活するのは、ちょうど高利貸しに借りた金で派手な生活を続けるのに似ています。借りた金で今は優雅な生活を送ることができるかもしれない。しかし高い利息が積み重なり、将来世代がそれを負担しなければならないことははっきりしています。今までの利息さえすぐに返せないのに、なお新たに借金を重ねるのが合理的だろうか。「借りた金を元手にして儲かる仕事を見つけるから、それまでは借金を続けさせてくれ」という言葉を信じることができるだろうか。借金漬けの生活から抜けるには、まず新たに借金することをやめて、質素でもまじめに働いて収入の範囲で生活しながら負債を返済し、新しい生き方を見つけることです。つまり、まず原発をやめて、「それではエネルギーが足りない」などと言ってないで、手に入る範囲のエネルギーで生きることを考えよう、ということです。今までと同じ生活はできないかも知れませんが、未来世代に負債を背負わせることで成り立っていた今までの生活を続ける権利など、私たちにはないと知るべきです。
 なお、未来世代に負債を背負わせるという点では、化石燃料に依存したエネルギー政策も同じです。したがって選択肢にある「ゼロシナリオ」よりもさらに野心的に自然エネルギーへのシフトを進めるべきであるということを申し添えます。

当ブログではちょっと珍しいエントリーだが、いつまでも知らんぷりもできないし。
批判を先読みして、先に言っておく。経済のことなど知ったことではない。政府としては気にせざるを得ないのはよくわかる。しかし私は個人の立場で書いている。人は経済のために生きるわけではない。経済のために大事なものを犠牲にするつもりはない。