ボカロセッション

社会学部トークセッション
ボーカロイドの明日はどっちだ!?」

いやぁ面白かった。もうちょっと作品を聴きたかったが、それはあとでニコ動などで見ればいいことではあるし。しかし、ボーカロイドの曲がカラオケなどでも歌われるヒット曲になっているというのはまったく認識していなかった。そんなにメジャーになっていたんだ。

トークセッションでも話題になっていたが、ボーカロイド以前を知って使う者とそうでない者のギャップは大きいだろう。私なんぞ、その昔富士通のパソコンFM-7FM音源ボードをさして多彩な音が出るのに喜び、雑誌に掲載された「スペースハリアー」(だったかな)のコードをポチポチと打ち込んで演奏させた時ふるえるほど感動した。そういう時代を知っているから、パソコンから合成した歌声が出るということ自体奇跡だと思い、パソコンに歌わせることに価値を感じる。だけど、そういうのが当たり前の時代の人からすれば、ちがうのだろうな。歌声も含めて楽器などの音を出すしきいが低くなった、というだけのことなのかもしれない。でもそれは、作詞作曲演奏のしきいが低くなったわけではないだろう。

ボカロPがそれだけで食べていくには、そうしたアーティストへの個人的な寄付文化が根付かないと難しい、というデッドボールP氏の指摘はおもしろいと思った。セキュリテの被災地応援ファンドや、KIVAのような途上国の個人起業家への出資が少しずつ認知されるようになっているだけに、十分可能性はあると思う。そもそもセキュリテは、アーティストに出資する仕組みを作ったミュージックセキュリティーズという会社が運営している。