森づくり?

和泉市南部の槇尾川ダムが建設中止になって、大阪府が取得してしまった元水没予定の土地を森林公園にすることになった。
その作業のほんの端っこの部分に、うちの大学も関わらせていただくことになった。
今日はその第1回目ということで、学生40人ほど引き連れて行ってきました。

午前中は、特定外来生物のナルトサワギクを除草する。黄色い花をつけるかわいらしい雑草だが、年がら年中花を咲かせ種を飛ばし、アレロパシーで他の植物の発芽を阻害しつつ分布を拡大するし、毒もある有害雑草であるという。他の雑草がまだ侵入できていない造成直後の更地みたいな所にしか生えないので、実際どれだけ害草なのかというのは若干疑問だが、法律で除去が義務づけられているというなら迷うことはない。よってたかって駆除したら、道ばたのナルトサワギクはきれいに消滅した。とはいえ、切り通しの斜面の上の方とかにわんさか咲いているのが見えているので、気休めにしかならない。

午後はヒノキの伐採を行う。林業家の指導の下、10本切り倒して、玉切りし、枝を落とし、皮を剥いた。大勢いたのにたった10本か、という感じだが、細いとは言え切り倒すのはそれなりにたいへんだし、危険も伴う。1回目としてはこんなものか。皮を剥いたヒノキはつるつるの肌がとてもきれい。そのまま使えるわけではないんだが。



ゼミの学生たちはそれなりに楽しんだ模様。さて今後も月に1回のペースで続くが、どんどん暑くなる時期に、どれだけリピーターが参加するか。今日は少し手持ちぶさたな時間も多かったので、今後の作業内容でどれだけ達成感が得られるようなものを提供できるかがカギになるだろう。先方が用意してくれたことをただ実行するだけのお客様でいるのは、それはそれで問題ではあるが。