鳴門沢菊

ちょっとした縁で、中止された槙尾川ダムの建設(中止)現場を見学させてもらった。
ダム本体は中止になったが、取り付け道路は建設継続されている。水没予定地は府が買い上げてあるので、自然公園にする予定だそうだ。公園といったって、そんなに平地があるわけではない。杉を間伐し、竹を除去し、かなり整備しないと入れる状態ではない。


道路建設のため造成された斜面に、ナルトサワギクという外来種がはびこっている。なんとこの寒いのに花が咲いている。年がら年中咲くのだそうだ。特定外来種に指定されている種であり、駆除したいという。

この花、あちこちに群落を作っているが、たいてい他の植物がほとんど生えていないような露出した斜面に多く見られる。アレロパシーがあるというから、それで他の植物が生えないのか、それとも他の植物が生えられないような場所でのみ繁茂できるのか、どちらかわからない。ただ、そういう斜面に生えるこの植物を根こそぎ除去したら、その後斜面の土壌浸食がひどくなるのではないかと少し気がかりである。

↑ コンクリのマス目に生える緑のかたまりが全部この植物。


こちらとしては、この外来種の駆除作業や、森の間伐、竹の伐採などの作業に学生を連れてきて労働力として手伝わせてもらいつつ、環境保全や地域振興について少しでも実地に勉強する機会になれば、ともくろんでいる。面白いプロジェクトになればいいな。