水田再生

地域と環境が蘇る 水田再生
鷲谷いづみ編著
地域と環境が蘇る 水田再生
家の光協会 2006年

蕪栗沼、琵琶湖、兵庫県豊岡などで行われている、生き物の息づく水田の再生プロジェクトの話や、豊かな生き物の力を利用する生物多様性稲作の科学的側面などが記されている。


やはり、「ふゆみずたんぼ(冬期湛水)」の効果は大きいようだ。小規模でもいいから一度自分で試してみたい。稲作しなくても、冬の間小さな面積でも水を張っておけば、擬似的な再現になるのではないか。


個人的には、なぜ水田という農法が、連作障害もなく持続的な土地の利用を可能にしているかを比較的わかりやすく解説してある「人と自然にやさしい米づくりを支える田んぼの土壌」という章がよかった。すぐ理解できるわけではないが。