エコボックスソーラーオーブン

“自然の風”という会社が販売している「エコボックスソーラーオーブン」というソーラークッカーを購入したので紹介しておこう。


箱形のソーラーオーブンは、アメリカ製の「サンオーブン」がその典型で、具材を入れるスペースが比較的大きくて実用にしやすいという点で、パラボラ型のクッカーより使い出がある。しかし「サンオーブン」は輸入品ということもあって値段が高いし、大きくて重い。構造は簡単なのだから自作すればいいものだけど、なかなか、と思っていたら、この「エコボックス」が登場した。

全体が紙製なので、折りたためるし、軽い。「サンオーブン」ほど大きくないので、鍋を入れることは出来ないが、値段的にも手軽である。



長辺60cmほどの箱に入っている。



分かれた紙パーツを組み合わせて作る。難しくはない。



中箱。断熱のため段ボールが重ねられている。



完成。


上述のように、収容力はあまり大きくない。中くらいのサツマイモが3、4本入る程度。ゼミ合宿では、厚さ5cmほどに切ったトウモロコシを9個ジップロックに入れて並べた。
火力はまあまあ。製造元では170度まで上がると書いているが、なかなかちょっと厳しいのではないか。アクリル板の上ぶたの密閉度が低いと難しいだろう。
直感的には、黒く塗った金属容器に食材を入れてそれをセットする方がうまくいきそうな気がするが、そんなことはないのかな。紙の容器が170度になる、ということが感覚的にピンと来ないだけか。


なんにしても、またひとつ、国産の手軽なソーラークッカーが登場した。ソーラークッキングが少しずつ市民権を得ている証拠だろう。