クラスづくりの極意


クラスづくりの極意―ぼくら、先生なしでも大丈夫だよ
岩瀬直樹著
クラスづくりの極意―ぼくら、先生なしでも大丈夫だよ
農文協 2011)


購読している雑誌「食農教育」の連載を読んで買いたくなった。

小学校教諭の著者による、子どもが主役のクラスづくり。最初の頃は、先生主導でおもしろい授業をすることに情熱を注いでいたのが、一転して子どもを中心にしたファシリテーションによるクラス活性化に傾倒し、これがどうやらとてもうまくいくらしい。読んでいて本当に楽しそうだし、教員の負担を減らす結果にもなっている。


小学校のクラス運営の本を読んでどうするんだ、と言われそうだが、こうした学習者主体の教育法というのは小学校でも大学でも同じように使えるはず。むしろ大学だからこそ必要なのだが、自分が経験していないスタイルはそう簡単に実行できない。先行者のわかりやすい事例がとても参考になる。ような気がする。もっと読みたい。読んでばかりじゃ仕方ないのだけど。


今ちょうど教育実習に学生が行っている時期だが、ぜひこういう本をたくさん読んで、教え方のパターンをたくさん仕入れておくといいと思う。人はどうしても自分の受けた教育を繰り返してしまうから。