エコスタディ5日目

宿の玄関を出ると、前の家のかげから山の斜面に広がる青々とした牧草地と森が見える。この森がシュバルツバルト「黒い森」である。池田氏の案内でこの森を歩く。快晴で風もなく日向は暖かい穏やかな日。道の脇にはたくさんのふきのとうが顔を出している。私たちには寒いが、もう春らしい。トウヒとモミの樹が整然と並ぶ美しい森を、2時間かけて歩く。


午後、ヴァルトキルヒのオルガン工房を見学する。古い手回しオルガンやオルゴールを見せてもらう。これにて池田氏とはお別れ。4日間お世話になりました。


いったんフライブルクに出て、明日のパーティの予約をする。夜ヴァルトキルヒに戻ると、白装束の人々が街を行進したり大騒ぎしたり。これがカーニバルらしい。何があるというわけでもない。夜店がたくさん並ぶわけでもない。ただみんな思い思いに仮装して騒音を鳴らしながら楽しそうに歩いている。しばらくついて歩いたが、何も起きないので帰ることにする。


宿に帰ると、1階レストランはパーティ状態で音楽と大声が響いていた。部屋に戻るとベッドの上に耳栓が置いてあった。これをして眠れ、ということらしい。やれやれ。明日は早くに出てストラスブールに行くというのに。