エコスタディ3日目


自然エネルギー100%の村フライアムトを視察する。この村は村全体の方針として、風力、太陽光、バイオガス、木質チップ、太陽熱温水等あらゆる方法を使って化石燃料からの脱却を目指し、消費エネルギー以上のエネルギーを再生可能エネルギーで作り出すことに成功している。女性村長の手腕によって村民一丸となって取り組み、エネルギー転換を果たすと同時に村の生活を向上させた。酪農と林業しかなかった山あいの小さな村が、自然エネルギー産業で潤うようになったのだ。


案内してくれたのは、エアハルト・シュルツ氏。よくしゃべる陽気なおじさん、と思っていたら、ドイツ最大の環境NGOドイツ環境自然保護連盟(BUND)の設立者の一人で、もう35年以上自然エネルギー普及に関わってきたという。ちなみに、日本のWikipediaでBUNDを検索すると左翼団体が出てくるが、それとはちがう。


バイオガス発電に取り組む農家、木質チップによる暖房と太陽光発電を取り入れた酪農家、共同出資で建てらてた大きな風力発電を見学。古くから残る水車小屋で自家製のハム・ベーコンの昼食をごちそうになる。充実した見学だった。


見学終了後、バルトキルヒの町を見下ろす城跡にのぼる。去年時間がなくて途中で断念した場所だ。リベンジ成功。いいながめだった。バルトキルヒは中を歩いても上から見てもいい街だ。