内モン5日目

今朝はひどい霧。

今日は、ポプラの生長調査とトウモロコシの収穫作業の手伝いをする予定。トウモロコシは、地元農民が普通に植えているものとはちがう、緑化ネットワークの新事業に関わるもの。初めてなので楽しみ。(07:05記)


午前中は、緑化ネットワークが10年前に緑化を始めたポプラの森で、樹径調査をおこなう。2009年の第4次隊も同じように調査した全く同じ森の同じ木々である。1年間でどれだけ成長したかを、数字であらわすための重要な調査である。約7000本のポプラの胸高直径をノギスや巻き尺で測定した。軽作業と聞いていたが、意外に大変だったようだ。


昼食は、近くの食堂で。うまい。あまりこちらの食事を受け付けなかった学生も、少しずつ慣れてきた模様。その後はいつもの場所でスイカ休憩。


午後は、緑化ネットワークの新しい事業で、トウモロコシの収穫を手伝う。こちらであらゆる場所に栽培されているトウモロコシは家畜の飼料用のもので、値段が安く、必然的に大面積で栽培しないと収入として十分でなく、それが過開墾を招く。また茎や葉は家畜の餌にされるが、栄養価が低く、そのため放牧をしなければならず、これが砂漠化を招く。この図式を解決しなければ、いくら植林したところで対処療法にしかならないことを緑化ネットワークは理解しており、産業構造の転換を目指してスイートコーンの栽培を試みている。人間の食用のコーンなら飼料用の5倍の値で売れるし、まだ緑のうちに葉と茎を刈り取って家畜の餌にすれば栄養価も高い。うまくいけば、開墾面積を減らして収入を増やし、家畜も放牧しなくて済むようになるかもしれない、という夢のような計画である。まだまだハードルはたくさんあるだろうが、うまくいってほしいものである。