思ひ出ぽろぽろ

授業のない日だが、関空に人を送っていったついでにそのまま出勤。たまった仕事をこれ幸いと片付ける。


去年9月に大学でおこなった国際ワークキャンプ大阪の報告をまとめて、キリスト教論集に掲載してもらった。抜き刷りができたので関係者に配ろうと思ってリストなど作るが、はたと気がついた。あの怒濤の2週間を多少なりとも共有した多くの方々が、すでに大学を去っておられるのである。現場となったチャペルの事務室には、経験を共にした方が一人も残っておられない。報告書を読み返しながら、思い出を語るべき人がいないというのは、寂しい。いつまでも過去を反芻していないでさっさと前に進め、ということなのだろう。

もたもたと用事を片付けていると夕方になり、学生がやってくる。海外の大学院への留学について相談を受けるが、なかなかことは簡単ではない。大学を出て、直に大学院に入ろうとしなくても、お金を貯めつつ英語を磨いて、準備万端整ってからでもまったく遅くはないのだよ、と言ってみるが、そうはなかなか思えないだろうな、とも思う。