世界の市民に

専任の教員によるリレー形式の科目を担当している。受講者はほとんど1回生。今日は2回目で、法学部の教授の講義を聴かせていただく。


配布プリントはあるのだけど、出だしから書いてあることとは別のことから始まる。板書もほんのときおりプリントにない言葉を書くだけ。プリントに沿って進んでいるかと思うと、しばらく横道にそれて説明が加わる。長い説明だと元の文脈を忘れそうになる。そのうちいつの間にかプリントに戻って次の部分に進んでいる。


たぶん、大学の講義としてはごく一般的なレベルだと思う。しっかり気を張ってついていっていれば、横道もプリント内容をより詳しく解説する話として理解できる。ただ、初めて大学に入って第2週に受ける授業としては、かなりハードだったと思う。

案の定、提出されたコメントを読むと、印象に残っているのは前半の内容が多い。後半いよいよ本格的になった憲法学の話については、書いていない者が多い。ついて行けず力尽きたのだろうという印象を受けた。次週、少しフォローする必要があるだろう。しかし次回もゲスト講師なので、あまり時間を割くわけにはいかない。


じつは、その多くの受講者の印象に残った前半の最初に出た話題が、いわゆるクライメート・ゲート、温暖化捏造論の話だった。途中で資料の追加印刷のため出ていたので話の全貌を聴いていないが、「地球温暖化が捏造だとは知らなかった」というコメントが多く、そういう論調に受け取られているようで、どうも困ったものだ。最終の2回で温暖化の話をするので、忘れずしっかり話をしなければ。