靴底崩壊

朝、早起きしてジョギングを始めることになった。子どもがマラソン大会を控えているので、いっしょに少し走る練習をさせようというわけだ。走るといっても、近くの公園の周りをちょろっと走るだけだ。しかし久しぶりのジョギングにちょっと血が騒ぐ。

そういえば、靴箱に昔のランニングシューズがあったはずだ。まだ入るだろうか。おぉ、まだ入るな。これをはくと、ちょっとランナーっぽくなるな、と喜び勇んで外へ出た。

ところが、10歩もいかないうちに、なにやら異変が…。靴底が…はずれた!?


靴底のゴムと本体の間にあるクッションのウレタンが、パン屑のように粉々にくずれて点々と散らばっていた。あっというまに、なつかしいランニングシューズはゴミ箱行きとなった。


考えてみれば、ジョギングをしていたのは今からもう15年も前、まだアメリカに住んでいた頃のことである。しかも、このシューズを現地で買った記憶はないので、もしかしたら買ったのはアメリカに行く前、20年以上前のことかもしれない。劣化していて当然と言えよう。

しかたがないから、走るのはいつもはいているウォーキングシューズですることにした。かっこよくない。


しかし、20年の歳月の間に劣化しているのは、シューズのクッションだけではあるまい。たぶん、膝や足首のクッションも…。粉々にならなきゃいいんだが…。