大浸食

朝食の用意が遅れてスケジュールが狂う。スローな生活を味わいたいのだが、予定がいろいろつまっているので、ちっともスローでいられない。
インドからの交換留学生が、ガンジス川で起きている大規模浸食のドキュメンタリー映画を見せてくれる。月曜日に口頭発表はしてもらっていたのだが、今ひとつイメージがつかめなかった。できたら映画を見せたいと申し出てきたので、ここに予定を入れた。しかし、音声がパソコンからしか出なくてほとんど聞こえず、字幕は速くて解読できない。部屋の後部の聴衆を完全に失っていたので、途中で中断させて議論に入る。どうしてこれを見せたのか、見てどうしたいのか、理解できない、との意見が出る。知ってくれることが大事だと反論する。夕べの話し合いの結果なのか、なにか具体的な結論に急ごうとしているムードがある。

結局、午前中はこの映画だけになってしまい、予定していた生物多様性の講義は取りやめた。昼食にカレーを作り、そそくさと帰ることにする。このあとフリータイムにする予定だったが、ここで学生環境宣言の草案づくりについて話し合いをする。
代表を選んで委員会を作り、そこでやればいい、と思っていたが、学生にリードしてもらったらそれを決めるだけでかなりの時間がかかった。先は長い。
夜、学生たちはまちに繰り出した。久しぶりに自宅で夕食を食べられる時間に帰る。帰ったら疲労が押し寄せてきた。