いのちをいただく
生きるということは、他の生き物の命をいただくこと。
「いのちをいただく」
(内田美智子著、佐藤剛史監修、西日本新聞社 2009年)
子ども向けの絵本のようなものだけど、短いお話の中に、そのメッセージがぎゅっとつまっている。こういうのは、小学校の朝の読み聞かせの時間にぜひ読んでほしいと思うが、私だったら涙ぐんで読めなくなるかも。
もう少し具体的なところまで踏み込むなら、
「いのちの食べかた」(森達也著 理論社 2004年)
がいい。小学生高学年でも読めるが、もう少し上かな。差別の話にまで踏み込んでいる。
映像なら、
「いのちの食べかた [DVD]」(ニコラウス・ゲイハルター監督 2008年)
がまさにそのものを映し出している。農作物から果樹から魚から家畜まで、あらゆる「いのち」の消費過程を淡々と映し出す。上ふたつの本の記述では具体的に想像しにくい肉牛の解体過程もラストにあり。
直接的ではないけれど、
「玄米せんせいの弁当箱 4 (ビッグコミックス)」
でも同じテーマは触れられている。牛ではなくニンジンだが。
それぞれ異なる味わいだけど、メッセージはひとつ。
「いただきます」