スタートレック

オリジナルのシリーズは正直観たことがない。Next Generationはアメリカ滞在中にかなり観たが、そんなにのめりこんだわけではない。それでも、Mr.スポックとかカーク船長の顔はすぐ思い浮かぶ。昔、高校の先輩がなんだか変な指の合わせ方をして手を掲げる挨拶をしているのを、バカにしながら見ていたのを思い出す。そんなわけで、そもそも観る気などさらさらなかったのだけど、夕べはとにかく何かひとつレイトショーで観よう、と決意していたら、ほかに選択肢がなかったので観ることにした。前田有一氏の評価が高かったのも理由のひとつではあった。

何本もTVシリーズがあり映画化もされているわけだが、今回のこれはいわゆるビギニングというやつで、見終わったとき「なるほどこうしてあのメンバーがそろって、その後の活躍につながったわけか」と納得して満足できるようになっている。コアなファンならいろいろ言い分もあるのかもしれないが、ゆるゆるの私にはちょうどいい具合だった。まぁ、なんといっても元の話が40年以上も前の作品だから、「船内の重力はどうなってるんだ」とか「なんで異星人がみんな二足歩行でサイズも地球人程度なのか」とか考えてはいけない。ずいぶんたくさん人が乗っているはずなのになんであの人がいきなり船長になれるのか、なんてことも思わない。

ブリッジでの船長とクルーとのやりとりの雰囲気は、あぁなんだかガンダムとかのそれと似てるな、と思ったけど、当然順序は逆で、オリジナルシリーズがその後の宇宙船ものに与えた影響が大きいのだろう。

関係ないけど、あの便利な転送装置は、ドラえもんのどこでもドアと似ている。人に操作してもらわなければならないのが難点だけど。

元祖Mr.スポックのニモイさんも登場。まだ生きてたんだ。Wikipediaによれば現在78歳。なお、若きMr.スポックが、「Heroes」で殺人鬼サイラーを演じた俳優であることは、帰ってからパンフを見ていて気がついた。

というわけで、いろいろ楽しめました。いや、ふつうにいい映画です。