雌と雄のある世界

雌と雄のある世界  (集英社新書)

雌と雄のある世界 (集英社新書)

だいぶ前に読了していながら書けなかった。自然科学の講義で性の進化を教えるのに、最近の研究の進展を知りたくて購入したのだが、いまひとつかゆいところに手が届かない感じ。サイエンスライターである著者が、研究会で聞いたいろいろな話を整理し追加取材しわかりやすくまとめたもので、そのせいか淡々としているし、わかっていないことはただわからないと書かれてある。やはり研究の当事者が、わからないことにも大胆に仮説を展開したりそこから暴走したり、というほうが読者には面白いのかも。