小学校の水伝

とある理由により、豊中市教育委員会の理科展を見に行く。豊中市内の小中学校で提出された夏休みの自由研究の中から、「科学的」な研究といえそうなものが適宜選ばれ出展されているのだと思う。たぶん。選考基準とかどこにも明記されていない。各作品について、選んだ担任教師の名前が「指導教員」として記されている。昔ながらの昆虫標本とか、赤キャベツで酸性・アルカリ性を調べるとか、ミョウバンの結晶とか、ありがちなものから微笑ましいもの、感心するものまでさまざまなテーマがあった。

その中にひとつだけ、ありましたね、『水からの伝言』実験! 細部までよく読まなかったけど、いい言葉と悪い言葉をかけ続けたら、食品のにおいが違ってきた、というもの。こういうのが出展されているということは、それを選んだ教師はこういうことがあり得ると信じているのだろうね。相変わらず「水伝」の教育現場への侵略は収まっていないということか。

この件については、以下のサイトなどが参考になるでしょう。
「TOSSランド」(教育技術法則化運動)へのコメント天羽優子さん、山形大学
「水からの伝言」を教育現場に持ち込んではならないと考えるわけ菊池誠さん、大阪大学
「水からの伝言」を信じないでください田崎晴明さん、学習院大学
(上記リンクいずれも天羽さんのブログより拝借)