08緑化隊隊長記11

最終日だ。ホテルを出るのは12:15。それまで街をぶらぶらしてラーメン食べて帰ってきた。都会はなんだかいろいろあるようでいて、なんにもない。田舎だってなにもないが、都会はなにかにせかされているようで、それがいやだ。さっさと帰りたい。
15:25搭乗。財布に残った60元、結局空港のお土産店ではなにも買えるものがなかった。カンヂカなら60元はかなり使い出があるだろうに。学生たちは短時間のうちにすっかり都会モードに戻っていった。こんなものなのか。
19:05関空到着。行きはひとり欠けていたが、帰りは全員無事に帰ってきた。なかなか解散しない学生たちを尻目に、先に帰る。今回の旅は、35人の大所帯でどうなることかと思ったが、反目も孤立もなくいい感じの結束があってほんとに好感の持てる集団だった。ちょっとした機会にも盛り上げ役がちゃんと自発的に出てきて音頭をとってくれる。こちらの思い通りに動いてくれるわけではないが、この自由なまとまりの力は希望を感じさせられる。残念なのは、最後まで自分がそのまとまりの一部に入ることができなかったこと。とうとう最後まで顔と名前を一致させられない者もいたし、個人的に話すことのなかった者もたくさんいた。二度目の旅ということもあって、どこか外から傍観している自分がいたのだが、もっと彼らの間に入り込んで意識して話をすべきだったのだろう。帯同する者の役割はなんなのか、もっと自覚的に動くべきだったと寂しさとともに反省する。
(後日up)