08緑化隊隊長記8

午前はバスで1時間半ほどの通遼にある民族大学へ行き、日本語を学ぶ三十数名の学生と交流する。しばらくおしゃべりしたあと、用意してきた出し物の出番。長渕剛の「乾杯」をまず中国語で歌う。それから、日本語の歌詞を民族大生に教えて覚えてもらう。この時間をゆっくりとったのが実に効果的だった。同じノートをのぞきこんで一所懸命に教え教わる日中ペア。いい風景だった。そして全員で日本語での大合唱。短い交流の時間だったが充実の時間を過ごし、ペアになった相手と別れの涙も見られた。ちょっともらい泣きしそうになる。

昼食後カンヂカに戻り、役所の会議室を借りて今度はKさんによるワークショップ。砂漠緑化に必要なものをできるだけたくさん挙げ、もっとも大事なものBest15を順位をつけて選んでグループ発表する。上位に並んだのは、気持ち、人、時間、知識、など。一方、現地スタッフのセル君の答は、金、地元の人の同意、柵、井戸、苗、など、より現実的実際的だった。第二の課題は、これから日本に帰って自分がしようと思うこと。時間がなくて総合コメントしかなかったが、「伝える」ことを一番に思う学生が多かったのはよかった。
夕食は、いつもとちがうレストランへ。そこで、この旅の間とその直前に誕生日を迎えた3人にサプライズパーティ!真っ暗になったと思ったら爆竹が破裂し花火が打ち上げられ、バースデーケーキが登場した。感激の涙の後は、ケーキのクリームの塗りたくり合い。
ワークショップがあったので、今日もふりかえりはなし。星を見に出るが、やっぱり見えない。今回はだめだ。月もなくいい条件だと思ったのだが、まことに残念。