08緑化隊隊長記5

8:00出発。瓦房農場北東に設けられた「大学の森」にてニレの木の苗を植える。ここには大学名の入った石碑が2つ建っている。昨年度の緑化隊が植林した2007年着工の森と、これから植える2008年着工の森。大学の出資により緑のオーナーになって、KさんのNPOが1haの緑化地を10年間維持管理してくれるのである。わざわざ緑化隊が来なくても緑化はしてもらえるのだが、せっかく来たならやはり自分たちの大学の名の入った土地に植えたいだろうということでアレンジしてもらっている。10年後ここの風景がどのように変わっているか、それを考えると楽しい。現状は、雑草に覆われ起伏に富んだ空き地だ。昨年度の緑化隊が植えたニレの木も、雑草をかき分けなければ発見できない(下の写真)。ポプラ以外の樹はそう簡単に大きくはならない。だから地元の人も多くの緑化NPOもポプラを植えたがる。しかしよく育つということはそれだけ大量に水を吸い上げるということであり、下手すれば地下水を枯渇させてしまう。少ない水でゆっくり育つ樹をあえて選択する理由はそこにある。

苗の根は肥料分を含んだ土とともにビニールに入っている。ビニールの底を破って、深めの穴に植えていく。地面は砂地だから穴を掘るのに大して力はいらない。しかしでこぼこの大地をあちらこちらと移動するのが結構疲れる。植え終わったら一列に並んでバケツリレーで水を一杯ずつ与える。みんなで「加油!(がんばれ!)」コールをしながらどんどんリレー。午前と午後あわせて1000本植える。

昼食は、農場から西へしばらく行った町の食堂。いかにも素朴なメシ屋という感じだが、味はなかなか。私のテーブルではほとんど完食した。その後、農場の事務所でスイカを食べながら休憩。14:00戻って再開。砂地を歩いての移動が疲れる。帰り道、馬車の荷台に乗せてもらってラッキー。

夕食後、手土産もってKさんのNPO事務所を訪問。当地のフツーのアパートの内部をはじめて拝見する。外見はなんとなくすさんでいるが内部は快適そう。もっぱらスタッフのOさんいじりで盛り上がる。この次来るときは甘いお菓子を忘れないこと。
20:30頃ホテルに戻る。直後に雷雨。どかどか雷が落ちる。
この日、ハチに刺された者1名。ふりかえりはなし。