タイノエ

先日、焼いた鯛を食べていたら、鯛の口の中にタイノエがいた。



ころんと転がり出てきたその姿は、なかなかのインパクトがある。縮められた多数の脚の先には鋭いかぎ爪がついている。背中の背板は鎧のよう。そうそう、『風の谷のナウシカ』に出てきた王蟲をほうふつとさせる。

ずいぶん昔に初めて見たとき、「なんかすごいものを見た!」と興奮して研究室の先輩に話をしたら、「そういうときはちゃんと写真を撮っておかないと」とたしなめられた。それからかれこれ20年ほど経って、ついにチャンスが巡ってきたのだ。家族がなかばひいている中、夢中になって写真を撮ったのだった。

とはいえ、万人に好まれるビジュアルではないので、アップの写真は小さくしておきます。はてなfotolifeのほうに入れておきます。




あまり大きくない鯛の口の中に、卵を抱えた大きなメスと小型のオスが仲良く住んでいた。自分の口の中にこんなのが住んでいるところを想像すると・・・・いやいや、やめておこう。

3尾の鯛のうち2尾についていた。それほど珍しいものではないらしく、検索してみるとやはりたくさんの人が写真や動画を載せている。縁起がいいという話もあるようだし、食べてみたという強者もいる。いや、私は遠慮します。