山脈

教育実習に行っている学生の研究授業を見学するために、奈良の中学校を訪問してきた。1年生の社会科の授業で、世界の造山帯と日本の山脈のお話。優秀な学生だから心配はしていなかったが、がんばっている姿を見てあらためてたくましさを感じた。

行った町は、こういっては失礼かもしれないがかなりの田舎町だった。久しぶりにそういう場所を歩いて、道すがら昔ながらの日本家屋や田植えされたばかりの水田を目にして、いいところだなぁ、と単純に感じ入っていたが、当然ながらそこに住む人々は必ずしもそんなふうには思っていないのだった。足下の地域のことをまず見直してみればそこにいろいろな大切なものが見つかって、そこから地域の問題に取り組みやがては地球レベルの問題までつなげていけるはずだ、なんて観念的なことを「フィールドワーク入門」などで話しているが、自分が少し都会に毒されすぎてきちんと地に足のついたことを言ってないかもしれない、と少し反省したのだった。