えひめAI-2

2006/10/1に放送されていた「素敵な宇宙船地球号」の旧芝川再生プロジェクトの話を録画で観る。ヨシの植栽や水生植物の浮島、炭素繊維のリボンで微生物の活動場所が増え、水が徐々にきれいになるという話。炭素繊維が特殊な音波を出して微生物を呼び寄せる、という解説だけは首をかしげたが、あとはおおむね納得のいく内容で、こうした取り組みに関われたら楽しかろうなと思った。
この番組の中で、流れ込む排水の浄化のために「えひめ AI」という微生物浄化補助剤が使われていた。EM菌と同じような怪しいものかと思ったが、これは愛媛県工業技術センターが開発したもので、HPに作り方が公開されている。納豆、ヨーグルト、ドライイースト、砂糖から簡単にだれでも自作できるという点で、EMよりはるかに安心できる。その筋ではよく知られたものらしいが今まで知らなかった。
こうしたものは、人から感化された人が無批判にスゴイスゴイと言い広めている可能性もあるので、ある程度きちんと効能を検証した実験データを見ないと信用できない。しかしこのえひめAIの場合は、公的機関が開発してそれなりに検証を行った上で紹介しているので、そのへんは信頼してもよさそうに思う(きっちりとした論文はまだ見つからないのだが)。他にも中国四国農政局がえひめAI-1による鶏糞堆肥の発酵期間短縮と悪臭低減を報告している。
特許を取らずに製造法をオープンにした工業技術センターの判断は正しかったと思う。隠せばEM菌と同じうさんくささがつきまとっただろう。作り方も入手したし、とりあえず500mlほど作って生ゴミ処理と落ち葉堆肥作りに使ってみようと思う。